ついに「物流の2024年問題」の当該年度を迎え、国や業界団体、企業など
さまざまな立場の組織が物流改善に向けた対策を進めています。
ヤマト運輸株式会社が2023年12月に発表した「クロネコDM便」の廃止もそのひとつ。
代わりにヤマト運輸は、「クロネコゆうメール」というサービスを今年2月1日からスタートしていますが、
DM便とのサービス内容の違いから、当社が発送代行をしているお客様の荷物のなかにも
「これまでDM便では送れていたけれど、クロネコゆうメールでは送れない」ものがいくつか見られました。
そこで今回は、「クロネコDM便」廃止に伴う注意点や、
当社で実際に起きた事例などについてご紹介します!
「クロネコDM便」から「クロネコゆうメール」に変更する場合に注意すべき点
「クロネコゆうメール」は、日本郵便株式会社の「ゆうメール」を活用したサービス。
集荷はヤマト運輸が行い、配送は日本郵便が行います。
DM便との料金体系の違いはもちろん気になるポイントだと思いますが
(価格はヤマト運輸との法人契約の内容、荷物の発送個数などによって変動)、
見落としがちな注意点が、荷物の「信書性」です。
※信書とは、「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」です(総務省HPより)。
例えばDMであっても、受取人が特定される場合は信書となり、
受取人が特定されない場合は信書とならない場合があります。
荷物が「信書」と見なされると、「クロネコゆうメール」では送ることができません。
「クロネコゆうメール」では、ヤマト運輸だけでなく、日本郵便も内容のチェックを行うことになります。
そのため、当社が代行している発送案件においても、これまではDM便で送付できていた荷物が、
「クロネコゆうメール」では信書と見なされたり、
「信書と見なされる可能性があるため文言や荷姿を変更したほうがよい」と指摘されたりして、
そのままでは送れないものがありました。例えば以下のような内容です。
・挨拶状に「〇〇(団体名)会員 各位」と記載されている
→特定の会員宛と考えられるため信書扱い
・「この送付物が届いた方は1回購入可能」というキャンペーンの案内がついている
→特定の人を対象としていると考えられるため信書扱い
・複数の冊子を封入している
→冊子と冊子の間に信書と見なされる挨拶状がまぎれる可能性があるため、
複数の冊子は封入不可、さらに透明の袋に入れなければならない。
※上記は当社の事例であり、地域や事業所によって指摘事項は異なる可能性があります。
荷物の内容は事前チェックが必要です(HPによると、おおむね出荷日の1週間前)。
さらに信書と見なされた場合には、封入物の変更、または代替手段での発送を検討する必要がありますので、
余裕をもって準備を進めることをおすすめします。
【参考資料】クロネコゆうメールとクロネコDM便とのサービス比較
※「クロネコ DM 便」取り扱い終了と「クロネコゆうメール」発売に伴う出荷についてのご案内 より
ご不安な場合はエデュプレスにご相談ください!
エデュプレスは豊富な経験と実績から、今回のような「クロネコDM便の廃止」に伴う代替発送手段のご提案、
封入物の内容の見直し、各所への事前確認手配、確認工程を含めたスケジュールの調整など、
幅広くお手伝いやアドバイスをさせていただきます。
また、お荷物の発送はもちろん、封入する冊子や挨拶状の制作、印刷、封入作業まで、
一式でも、部分的でも承ることが可能です。
ぜひお気軽にご相談ください!