製品の価格改定に伴い、必要となる製品カタログの価格修正作業。製品の掲載数が多ければ多いほど、修正作業や確認作業に時間がかかるほか、ミスの懸念も避けられません。今回は、そんなカタログ制作ご担当者様の負担を軽減した事例をご紹介します。
【メーカー・A社様の製品カタログ】
A社様の扱う製品は多岐にわたり、製品カタログに掲載している製品は総計2万点ほどにものぼります。WEBにも商品情報は掲載しているものの、業界的な特徴として紙の製品カタログの需要が根強く、A社様の社内にはカタログの制作部門があり、編集・DTP作業は基本的に内製されていました。
【A社様の課題】
「年1回のカタログ改訂で価格の差し替え作業に膨大な労力がかかっている」
「Excelから価格をコピーしてカタログのDTPデータに手作業で差し替えているが、製品がたくさんあり、毎年何かしらミスが起きる」
製品カタログの価格修正作業について、実はこのようにお悩みでした。
【ご提案したソリューション、成果】
上記のお悩みに対し、エデュプレスからは「価格差し替えの自動化」を提案、実施させていただきました。
カタログ制作における「自動化」というと自動組版(Excelで整理された情報をDTPフォーマットに流し込み、レイアウトを自動生成する方法)が思い浮かびますが、今回A社様へご提案した「価格差し替えの自動化」は、既存のカタログのDTPデータに対し、製品価格だけを自動で差し替えるというもの。当社のDTPに関する知識とプログラミング技術の両方を活かして実現した方法です。
価格差し替えの自動化イメージ。「ExcelデータとDTPデータで一致する製品番号を探し出し、対応する価格を新価格に差し替える」というプログラムを書いて、一括処理を行います。
ただ「自動化」といっても、イレギュラーな形の価格表やデータの状態によっては、価格が正しく変更されない箇所もあります。そのため、差し替え後はエデュプレス社内で目視チェックを行い、エラーが起きている価格は手動で修正を行いました。
これらの対応により、1つのミスもなくスムーズに価格差し替えを完了。A社のご担当者様からは、喜びと感謝のお声をいただくことができ、翌年以降も引き続きご相談をいただいています。
***
このところの物価高で、頻繁に製品価格を変更せざるを得ず、「修正作業がラクなら、もっと改訂頻度をあげたいと思っている」という企業様のお話もうかがいます。例えば一度に印刷する部数を減らす代わりに改訂回数を増やしたり、印刷は行わず、デジタルカタログの形でいつでも最新情報を公開する、といった手段もあります。
また今回ご紹介した「自動化」プログラムを活用して、WEBに掲載しているカタログPDF上の商品コードに、WEBサイト上の商品詳細ページへのハイパーリンクを自動付与した事例などもあります。
紙やWEBを問わず、カタログについて何かお悩みのことがありましたら、お気軽にご相談ください。