社内報は、企業内での情報共有や社員コミュニケーションの促進などに効果的なツールです。しかし、内容がマンネリ化しあまり読まれない、記事を作る担当者の負担が大きいという悩みも聞かれます。今回は、冊子型からWeb社内報へリニューアルすることで、そうした状況を改善したお客様の事例をご紹介します。

 

グループ企業A様の社内報

レジャー産業や飲食店を営むグループ企業のA様は、複数の拠点をもち、若手社員やアルバイトが多数在籍しています。グループ社内報は年3～4回、冊子を社員に配布および拠点に配置。その内容は、グループ各社のニュースといった定番記事のほか、社員インタビューなど意欲的な特集記事もあり、社内の評判は悪くはありませんでした。ところがアンケートを行ったところ、4割の社員があまり読んでいないことが判明したのです。

 

グループ企業A様の社内報の課題

社内報が読まれない理由としては・・・
「読む時間・場所が限られるため手軽に読めない」
「アルバイト社員は社内報の存在を知らず、読む機会もない」
「読みたい内容がない」
このような声があることがアンケートからわかりました。

 

ご提案したソリューション、成果

社内アンケートの結果から、もっと手軽に読むことができて、かつ若手社員やアルバイトが読みたくなるような社内報にしたい。そう考えたお客様は、従来の冊子型の社内報をスマートフォンで読めるWeb社内報へリニューアルすることを決意。エデュプレスも実現に向けたご提案を行うことになりました。

実は、ご担当者様は社内報の担当に代わられたばかり。冊子型の経験も少なく、ましてWeb社内報は未知の領域。また、大幅なリニューアルはコスト面で会社の承諾を得られるかも不安材料でした。そこで、なるべくゴールがイメージしやすい形でコストを抑えた施策やツールのご提案を繰り返し、ご懸念事項を一つひとつ解消していきながら、実現に近づけていきました。

【価格面について】
スマートフォンでの読みやすさと社内での更新のしやすさを考え、CMSを使用したブログ形式の社内報を構築することになりましたが、価格は抑えたいとのご要望を受けて、フリーのテンプレートを利用し、デザイン部分の費用を抑えるご提案をしました。

ご提案資料の一部

【セキュリティについて】
Webで公開していても社外の人は閲覧できないよう、社内報の入口を社内イントラ内に設置するほか、IDとパスワードの発行をご提案。さらに、Google等の検索システムで検索されない設定をご提案しました。

ご提案資料の一部

【記事更新のお知らせについて】
記事が更新されたことを社員に伝えるため、社員のメールアドレスに更新と連動したプッシュ通知を送るご提案をしました。また、さらに更新を伝える方法として、LINEのメッセージ配信を利用する方法もご紹介しました。

【アクセス数や好まれる記事の分析について】
社内報の閲覧状況を調べるため、GA4の導入をご提案。定期的に提出する運用レポートは、閲覧の傾向分析にお役立ていただけることをお伝えしました。また、記事への評価を読者が示す方法として、記事内に「いいね！」ボタンの設置をご提案しました。

ご提案資料の一部

【更新作業について】
お客様自身が記事の作成・更新を行えるよう、CMS（WordPress）の操作マニュアルを作りレクチャーを行いました。

ご提案中、他社と競合する時期もありましたが、お客様がご納得するまでしっかり対応を続け、最終的には「エデュプレスさんと一緒に作りたい」とおっしゃっていただけました。
ご採用に至らなかった案もありましたが、リニューアルのご相談をいただいてから約1年半をかけ、無事Web社内報の開設を実現することができました。

グループ企業A様のWeb社内報は、写真が豊富で手軽に読める記事が月に何度も公開されており、若手社員やアルバイトの方々の閲覧増につながっています。
リニューアル後、エデュプレスは社内報の閲覧状況を分析し、更新タイミングや記事作成のヒントになるレポートを毎月ご提出するほか、特別企画の際には構成や取材のご相談を受け、お手伝いをしています。