「本を読むなら紙とデジタル、どちらがいいか?」
デジタルブックが普及して数十年、今もそんな議論が繰り広げられています。
小説を読むなら、私は断然「紙派」ですが、本棚の空きスペースを見て「デジタル」の併用も考え始めているこの頃です。
デジタルブックのメリットとおすすめの活用シーン
デジタルブックとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイス上で、ページをめくるような動きで読み進めることができるコンテンツです。
電子書籍、オンライン書籍、電子ブック、e-book(イー・ブック)など様々な呼び方があり、閲覧用の機械や専用アプリを用いたり、ウェブブラウザなどで閲覧します。
※エデュプレスでは、ウェブブラウザで閲覧できるタイプのものをデジタルブックと呼んでいます。
デジタルブックは、紙媒体にはないメリットがあり、またPDF以上に機能が付加できるため、商品カタログやマニュアル、取り扱い説明書など、様々なビジネスシーンで活用されています。
そのメリットを生かした活用法は、どんなものが考えられるでしょうか。
■印刷・発送・保管コストをカットできる
デジタルブックは紙媒体と違い、印刷をしません。
在庫を持つ必要もないので、印刷工程や保管・配送にかかる時間や費用をカットできます。ページ数や印刷部数の多いカタログほどコストカットにつながります。
また、全国各地に会員がいる協会などの場合、会報誌を個々に配送するのは大変な手間ですが、ウェブサイトに専用ページを設けてIDとパスワードを設定すれば、会員限定で情報をお届けできます。
SDGsへの関心が高まるなか、紙媒体のデジタルブック化は導入しやすい取り組みでもあります。
■パソコンやスマホ、タブレットで閲覧できる
営業先に行くときに、分厚くて重いカタログを何冊も持ち歩くのは大変ですが、デジタルブックなら、外出先や移動中でも手軽に内容を確認できます。
ウェブサイトで公開しておけば、販売代理店から急ぎでカタログを請求されたときもURLをお伝えするだけで対応でき、販売機会を逃しません。
■情報を更新、公開しやすい
紙媒体の場合は修正があれば全部を刷り直すことになりますが、デジタルブックはデータの一部だけを更新することができるので、内容の変更に素早く対応できます。
掲載商品の価格やスペックが頻繁に変わるカタログも、ページ単位で内容を差し替えられますし、ウェブサイトで公開した後でも容易に更新できます。
■外部サイトへリンクできる
デジタルブック内のリンクはもちろんですが、ページ内にURLを直接埋め込むことができるので、外部サイトへのリンクも簡単に設定できます。
大量ページの製品カタログなら、製品一覧ページ上の製品名から詳細情報を参照させたり、気になった製品からECサイトへ誘導したりもできるので、ユーザーの購買意欲を高めることができます。
協会誌などの場合は、会員特典として法人会員のサイトにリンクを設定するなどで、会員になるメリットをアピールできます。
■動画・音楽・地図などを埋め込める
デジタルブックには、動画、音声、画像など、様々なコンテンツを配置できます。マニュアルなど、文字や図だけではわかりにくい操作説明も、動画ならスムーズに伝わります。
たとえば、YouTubeに操作方法動画があるなら、サムネールを貼ってそちらへ誘導することも可能です。
また商品カタログの場合、紹介動画があれば商品を使ったときのイメージがわきやすく、よりリアルに商品の魅力を伝えることができます。
■詳細なアクセス解析ができる
ログ解析機能を付加すれば、閲覧人数やリンクのクリック数、検索キーワード、ページビュー数など、詳細なアクセス解析が可能です。
商品カタログや観光パンフレット、ホワイトペーパー、報告書などに活用すれば、ユーザーの興味やニーズを把握して、マーケティングに活かすことができます。
■デメリット
このように様々なシーンで活用されるデジタルブックですが、次のようなデメリットもあります。
・インターネットに接続する必要がある
・端末やディスプレイの設定・サイズにより見え方が変わる
・商品の質感などクリエイティブ表現の幅が狭い
このため、電子デバイスの操作に不慣れな方が多い高齢者をターゲットとするカタログや資料にはあまり向かないといえます。
また、パソコンでは見やすくても画面が小さいデバイスだと細かい文字は見づらくなりますので、スマホで閲覧するユーザーが多いときはデザインに注意が必要です。
デジタルブックは便利なものですが、紙媒体の方が適している場合もあります。メリット・デメリットを把握して、ターゲットや用途により使い分けたり、併用することをおすすめします。
エデュプレスのデジタルブック制作
エデュプレスでは、印刷やウェブ、在庫管理・発送など、様々なサービスをご提供し、お客様の課題解決のお役に立ちたいと思っています。
デジタルブック制作もその一つ。たとえば…、
〈商品カタログをデジタルブック化〉
商品名をクリックすると商品の詳細情報が別ウインドウで表示される機能を追加。また、デジタルブックと注文サイトをリンクさせ、選んだ商品が注文サイトのマイページに追加されるようにしました。
〈会員向け情報誌をデジタルブック化〉
デジタルブックを見本として公開し、注文を受けた分だけ冊子を印刷し、送付することをご提案。SDGsに配慮した提供方法として、好評をいただいています。
エデュプレスでは、お客様のご要望に合わせてデジタルブックの機能を活かした様々な活用法をご提案しています。
デジタルブックの制作や活用にご興味のある方は、ぜひご相談ください。
また、自社の紙媒体をデジタルブックにしたときのイメージをご覧になりたい方は、テスト版としてサンプル作成も承りますので、お気軽にお問い合わせください。